TABIPPO社員の中美砂希です。「世界の絶景をこの目で見たい!」とスタートした世界一周で、決まっていたのは絶対に見たかった絶景や世界遺産の場所だけ。旅先で出会った人から話を聞いているとそこに行ってみよう!となることが多いと聞いていたからです。

旅先で出会った人から良かった場所を聞いて大体出てくるのがラオスでした。「ラオスってどこ……?」最初は場所もイメージも全く想像できなかったラオス。

でも、これだけの人たちから口を揃えてラオス良いよって聞くんだから、間違いなく何かあるはず!そんなきっかけで帰国直前に訪れたラオスは、噂通り心惹かれる場所だったのです。

世界遺産の街、ルアンパバーン

ラオスの古都ルアンパバーンは街全体が世界遺産に登録されていて、そこまで広くない街です。中心地から離れると、舗装されていないガタガタ道が続いていて、田舎の実家を思い出せるかのような田園風景が続いていました。

今でもあの穏やかな街の雰囲気は、ほっと一息つけるようなあたたかい記憶を蘇らせてくれます。早朝には僧侶がずらっと歩いて回る托鉢を見学することができました。

ラオスを訪れたらぜひ食べていただきたいのが、「カオソーイ」!太麺に肉味噌がたっぷりかかっていて、一見辛そうに見えますが味はピリ辛であっさり。二杯目も軽く食べられそうで、お好みでセットでついてくる薬味を入れて食べます。

ここは、「ワット・セーン」と呼ばれる寺院の前にある人気店で、午前中しか営業していませんでした。

観光スポット「プーシーの丘」は、日が沈む頃に訪れるのがおすすめです。沈んでいく太陽と、照らされる街並みが胸に訴えかけてくるような切なさがこの場所にはありました。

目移りしてしまうナイトマーケット

プーシーの丘で夕日を見たらナイトマーケットへ。ルアンパバーンの大通りでは、毎晩ナイトマーケットが開催されていて、日が暮れる頃に大通りに露店が並び始めます。

アジアでは露天だと値段交渉することが多いのですが、ルアンパバーンでもそれは同じ。隣国タイと違っていたのは、お店の人たちの対応でした。少しはにかみながら、照れた感じで対応してくれるところがとても新鮮でした。

タイのバンコクやベトナムのハノイでは長期戦になっていた値段交渉も、すんなりOKと言ってくれる。もはや値段交渉するのが申し訳なさすぎて、途中からは言い値で購入するように。

手作り感満載のお土産は、どれ一つ同じものがなく個性的。世界の雑貨が大好きなので、目の保養に毎晩通っていた気がします。

ナイトマーケットにあった、フレッシュジュース美味しかったなぁ。

もし見かけたらアップルとレモンのミックスをおすすめします!

土産話に取得してみた、象使いの免許

旅人から聞いた「象使いの免許取れるらしいよ!」の言葉。それがラオスに惹かれた理由の一つでもあります。

世界で体験できるものはいろいろとやってみたい主義なので、半日コースで参加してみました。振り落とされるんじゃないかとビクビクしながら乗ってみると、想像以上の高さに笑いが止まらず、大興奮!

象使いのお兄さんが一応引っ張ってくれていて、ラオス語で「進め」「止まれ」の合図を教えてもらい実際に声をかけると、象がその通りの動きをしてくれるんです!感動!

最後には川に向かい、男性陣は振り落とされるというオチが待っていました。象使いの資格は日本では通用しませんが、話のネタに取得してみてはいかがでしょうか?

大自然の中でアクティビティが楽しめる

ルアンパバーンの町から少し離れた場所にあるのが、クアンシーの滝です。トルコのカッパドキアみたいな段々に重なる場所に滝が重なり合っていて、下の写真みたいにとても綺麗な場所!と聞いていたのですが……。

photo by Shutterstock

前日の大雨の影響で現場に広がっていたのは洪水に近い景色……!それでも川に飛び込んでいた外国人、天晴です。これは再訪しなければいけない!

また、別の街バンビエンでは、タイヤに乗って川下りをするタイヤチュービングを体験しました。大きなタイヤに乗ってただひたすらに川を流れていく、それだけのアクティビティなのですが、これがまた最高だったんです。

目の前に広がる大自然を眺めながら、川の流れに身を任せ、水の音に耳を傾かせて自然に溶け込んでいる時間は至福そのもの。

川の途中には小さなバーがあるのですが、河岸にたどり着くためには自力で河岸に寄って行って、お店の人が投げてくれるペットボトルが繋がった紐をキャッチしないといけません。

掴めなかった人はそのまま流れていくというサバイバル。(タイヤチュービングへの参加は自己責任でお願いします!)

何もしないことが一番の贅沢

ルアンパバーンには、いくつかおしゃれなカフェが存在しています。その中でも旅人に人気だったのが「ユートピア」。ナムカーン川を前に寛げる空間が広がっていて、時間を忘れてまったり過ごす人がたくさん集まっていました。

寝転がるスペースやたくさんのクッションが配置されていて、日向ぼっこをしながら何時間でも滞在できてしまいます。

都会の喧騒から離れて自然が奏でる音に耳を傾けて思い切り深呼吸する。ただそれだけなのに、とても幸福度が上がっていたように思います。

風を感じながら、デジタルデトックスするのがおすすめです!「何もしない」ことがこんなにも贅沢なんだと感じたのはこの時が初めてでした。

1人の女性との出会い

このカフェ「ユートピア」で1人の女性と出会ったことが、私の心情の変化へと繋がりました。

世界一周の話になり、「羨ましい。私も世界一周をしてみたいけれど、中国はビザをとるのが難しくって、夢のまた夢だな」と言われたことを今でも忘れません。

日本人が持っているパスポートは最強と言われていて、ビザなしで入国できる国がほとんど(当時は1位ではなかったけれど)。こんなパスポートを持っているのに、旅をしないなんてもったいない!

彼女が発したあの言葉にハッとさせられ、ただ世界の景色をこの目で見てみたい!と好奇心だけで飛び出した私でしたが、帰国直前には旅に出る人をもっと増やしたい。そんな気持ちに変わっていたのです。

あの時、あの女性と一緒に話をしなかったら、もしかしたら今はなんとなく生活をしていただけかもしれません。

素敵な出会いもあったラオスのルアンパバーン。時間がゆっくりと流れていく中で、のんびりと過ごしてみたい人にはぴったりな場所だと思います。

都会での慌ただしい生活や毎日時間に追われている方は、スマホの電源をオフにして、自然に囲まれながら肩の力を抜いてリラックスできるラオスへの旅はいかがですか?

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