

こんにちは、TABIPPO社員メンバーの中では唯一の女性世界一周経験者、中美砂希です。
世界一周から帰国後、「どの国が一番良かった?」の質問とともに多かったのが、「どうして世界一周に行こうと思ったの?」という質問。
世界一周に行こうと思ったきっかけの一つが、当時まだそこまで有名ではなかったボリビアの「ウユニ塩湖」をネットサーフィンで見つけてしまったから。
これまで見たことがないとてつもなく美しい世界にひたすら感動していて、これは自分の目で絶対に見たい!と深夜に大興奮したのを今でも覚えています。
社会人5年目ぐらいの頃。休暇を取ってウユニ塩湖だけ訪れるなんて勿体ない。どうせならマチュピチュやイグアスの滝も見たい。じゃあ会社を辞めて世界一周しちゃおう!と、大学時代から夢見ていた世界一周という大きな夢に一歩近づいた瞬間でした。
ウユニ塩湖の景色に出会うまで
インターネットで見たような360度鏡張りの世界を見るためには、ボリビアが雨季の時期(だいたい12〜3月あたり)に行く必要があります。
会社を退職したのが12月だったので、この時期に合わせるため必然的に世界一周は東回りのルートに決まりました。
世界一周のルートを決めるときは、見たい景色やイベントがどの時期に開催されていてベストシーズンなのかを事前に調べておくことが重要です。
さて、ウユニ塩湖への拠点となるのがボリビアの街ラパス。ここは標高3,600mという富士山の頂上に近いぐらいの標高で空気が薄く、階段や坂道を少し歩いただけでも息切れしてしまう土地なんです。体力がない自分にはとても過酷な場所でした。
いきなり高度を上げると高山病になるリスクが高いと聞いていたので、ペルーのクスコの標高の低い街からじわじわと高度を上げていき体を慣らしながらボリビアに向かっていました。
また、首絞め強盗が多い凶悪都市と聞いていたので、心配性の私は一眼レフなんて出すことができず、全部デジカメで撮影していたため振り返ってみると写真がとても少なかった……。
ラパスのバスターミナルを夜に出発し、ボロボロのバスに乗って10時間ぐらい走り続けて翌朝ウユニ村に到着。ここからウユニ塩湖までは車でさらに1時間ほどです。
現在はラパスからウユニ村までの飛行機も就航しているので、費用はかかりますが時間がない方はそちらを使った方がベターです。
夢見ていたことが目の前で叶った瞬間
ウユニ村に到着してから、早速サンセットのウユニ塩湖のツアーを申し込みました。だいたい6,7名のグループとなり、バンに乗り込みます。
ツアー代金はバンを1台チャーターして、参加人数で割って2014年当時は長靴レンタル付きで約1,500〜2,000円だったと思います。
窓の外の荒野ではアルパカなのかリャマのか、大群が草を食べている景色が広がり、車内では言葉はわからないけど陽気な南米の音楽が流れていて、高揚感だけがどんどん高まっていきます。
カーナビが付いていないのにまるで引き寄せられているかのように塩湖に向かって道無き道を一直線に進んでいくドライバー。
全く舗装されていないガタガタ道を走り続けること1時間。遠くの方で少し水が張った場所が見えてきました。車が止まりドライバーが「車の上に乗ってもいいよ!」と声をかけてくれました。
心配性な私はどこにいってしまったのか、考える間もなく車の上に登っていたのです。あれは日本じゃ考えられなかった行動だったと思います。
まだまだ鏡張りとは程遠い景色のなかをしばらく走り続けていると、徐々に水の量も増えてきてついに待ち望んでいた景色が現実に、自分の目の前に広がってきたのです。
すると、自然と溢れ出てくる涙……。やっとのことで発した言葉は「綺麗やばいすごい」。そんな単純で陳腐な言葉しか出てこなかったけれど、景色を見て涙を流した生まれて初めての体験でした。
思えば、世界一周をするって決めた時、心配性な性格から本当にたくさんの心配事が頭に浮かんできて、それでも旅に出たい気持ちの方が勝り一つずつ自分なりに不安を消していっていた準備期間。
こんな性格だから家族や友達にも心配されたけれど、あの時自分の気持ちに正直に、旅に出る決断をしてこの道を選んでよかったって、来てよかったって、この景色を見た瞬間に今までの不安や決心した時の気持ちがドバッと溢れ出てきたのかもしれません。
ネットサーフィンで偶然見つけた絶景。私の背中を押してくれた奇跡の絶景が今目の前にある!夢が叶った瞬間でした。
鏡張りの理想の条件は?
360度に広がった鏡張りの世界は、いつでも見れるわけではありません。
①風がない
②前日に雨が降って適度に水たまりができている
③晴天よりは少し雲があるほうが絵になる
この条件が揃って、ウユニ塩湖の鏡張りの世界が実現となります。星空の撮影メインでされる方は雲がなく月の光もない新月の時期に行く方が多いです。私は6日間滞在し、5回ツアーに参加しました。
昼間の鏡張りの景色も素晴らしかったのですが、とりわけ美しかったのが太陽が沈む瞬間でした。空が薄いピンク色や紫色に染まり出し、美しいグラデーションへと広がっていきます。
日本にいる時、これほど夕日にうっとりしたことがあったでしょうか。空の広さ、夕日の美しさ、自然のありがたさ。旅に出ると当たり前だったことが当たり前じゃなかったのだと気付かされることが多いんですよね。
経由地だけにするのはもったいない都市ラパス
ウユニ塩湖を満喫した後は、またラパスに戻って来てしばらくこの街を堪能していました。ただの経由地ではなく、魅力が詰まった場所だったのでいくつかご紹介したいと思います。
誘惑に勝つことができる?かわいい南米雑貨
まずは、女性なら虜になってしまうであろうラパスの鮮やかな雑貨!日本では見かけないようなカラフルな布製品にあれもこれも欲しくなってしまいます。旅先で迷ったら買うのがモットーなので、もちろんお土産にたくさん購入しました。
ウユニ塩湖に行くまでに、ここで暖かいアルパカ製の衣服も購入しておくのも手です。ウユニ塩湖の夜は、足元からとてつもなく冷えてくるので防寒対策が必須なのです。
ドキドキしながら参加したデスロード
標高4,000mほどの山から自転車に乗ってひたすらガードレールがない坂道を下ってくツアー。名前の通り、実際に死者もているので、参加する際は自己責任でお願いします……!
ラパスのサガルナガ通りで様々な会社がツアーを売り出しているので、何店舗か比べてみてくだい。多少値段が違ったり特典がついていたりとそれぞれです。
すり鉢状の街並みを眺める
ラパスはすり鉢状の街並みになっているので、平地から山の上まで住宅がびっしり!その光景を見るため「ミラドールキリキリ」へ向かいました。
歩いてでも行けなくはありませんが、坂道や階段が多くすぐに息が切れてしまうため、タクシーで行くことをお勧めします。
現在ではラパス市と隣のエルアルト市を結ぶロープウェイ「Mi Teleférico(ミ・テレフェリコ)」が誕生しており、そちらからの眺めがまた絶景とのこと。
観光客はもちろん、地元の人の交通手段になっているそうです。ラパスに行かれる方はぜひ体験してみてくださいね!
まだウユニ塩湖を超える景色に出会えていない
世界一周中に一番見たかった景色、ウユニ塩湖。その後も旅は続き9ヶ月の期間を終えて日本に帰国しました。
帰国後も海外を何カ国か旅をしましたが、ウユニ塩湖の感動を超える景色にはまだ出会えていません。もしかしたらその時の記憶がやたらと美化されているだけかもしれませんが、それぐらい自分の中ではこれ以上にないほど感動した景色だったんです。
もちろん、期待しすぎて感動がなかったという声も旅人から聞きます。卒業旅行もそろそろ計画する頃。ぜひみなさんがどう感じるのかご自身の目で体験していただきたいと思います!
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