鳴りやまないクラクションにうんざりし、どこからか漂う香辛料の香りが鼻につき、道を歩けばガン見され、牛が車を塞ぐように歩く。日本では考えられないようなこんな光景がこの国インドでは当たり前なのだろう…
みなさんこんにちは!200日で世界一周中のきょろです!
みんなはインドにどんなイメージを持ってる?行ったことのある友人はみんな「インドはカオスだ」と言う。一体、何がカオスなのか?
自分のイメージではやはり、ナンにカレー?人はしつこくてうっとうしい?ヒンドゥー教?正直それくらいしか知らなかった。でもせっかく世界一周をするんだし、訪れてみることにした。
①インドの代表的な観光地、タージ・マハル
インドといえば、やはり代表的な観光地はタージ・マハル。タージマハルって有名だけど、実際タージ・マハルが何なのかは知らない人も多いのではないだろうか?
実はタージ・マハルは「お墓」。1600年頃、インドがまだムガル帝国という名前だった時に、皇帝が愛妃の死去の際に作ったのがタージ・マハル。
写真でしか見たことのない自分がまず驚いたのは、その大きさ。写真だとどうしても引き気味で撮られているため、実物を間近で見た時の迫力はすごい。
早朝のタージマハルは格別でした。
約400年前にこの規模の建造物を作るのに、一体どれだけの人数と時間をかけたのだろうか。それだけ、皇帝から愛妃への愛を感じざるを得ない。こうやって現在でも形が残り、国を代表する観光地として残っているタージ・マハル。愛妃はとても幸せだったんじゃないかなって思いながら見学をしていた。
②バラナシで感じた、ヒンドゥー教。そして旅先で初めての詐欺師との出会い
バラナシと言えば、ガンジス川と火葬場。
ちょうど自分が訪れた時は雨季の終わり頃。かなりの雨が降ったらしく、駅前が浸水しており、テレビ局が撮影していたほどだった。
もしかしたら記録的な大雨だったのかどうかはわからないが、ガンジス川がかなり増水してしまい、船はもちろん出せない、朝日に照らされたよく見る絶景も見られない。ただ、増水したギリギリのところで眺めるだけになってしまったガンジス川。
それでもなお、ヒンドゥー教徒は沐浴をしているのを見て、自分は初めてヒンドゥー教、宗教に対して興味を持ち始めていた。
バラナシの街を歩いていると、一人の男が話しかけてきた。それも流暢な日本語で。
「すみません~日本人ですか~?観光ですか~?」
なんでそんなにもペラペラなのか聞いてみると、日本人が好きで勉強しているとのこと。
彼に誘われ一緒にカレーを食べた後、どこに行くつもりなのか聞かれたので「火葬場」と答えると、案内してくれることになった。
そして実際に火葬場へ向かうと、もう一人案内してくれる人がおり、火葬場の説明をしてくれる。「たくさんのボランティアが世界中から燃やすための薪を支援してくれている」「お金がない人は灰になり切れずに流されてしまう」とのこと。
そして火葬場の目の前へ。
最初見た時は、覚悟はしてたものの、少なからず自分の中で刺さるものがあった。遺体は簡単な布で覆われて花が添えられているだけであり、体の形がくっきりわかる状態だったのだ。そして次に火葬される遺体がその隣に並んでいる。
そんな中、自分は遺体をまたぎながらも火葬場での見学を終えた。
ちなみに、灰になった遺体はガンジス川に流される。輪廻転生からの解脱のためとのこと。(こうやってヒンドゥー教のことを1つ1つ知っていき、旅する上で宗教を知ったほうがいいなと思い、勉強を始めた。)
火葬場を後にしようとした時、二人からこんな話をされた。
「薪を買ってくれないか?薪を買えずに灰になり切れず流されてしまう人もいる。自分たちの案内、説明料は必要ないから。薪を2キロ、2,000ルピーから買ってほしい」
(実をいうと、自分はバラナシに着く前からこの詐欺について知っていた。バラナシのことを調べていたらこの詐欺の被害にあったという人が何人もいて、ネットで検索したら簡単に出てきた。街で話しかけられ、火葬場に一緒に行こうとした時に気づき始め、ネットで知った流れと同じ流れで自分にも薪を買わせようとしてきたので確信した。)
自分はまず2,000ルピーという破格過ぎる値段につっこみを入れたかったが、断り、最終的に彼らの案内と説明料分なら払おうと少額だけ渡したのだが、もちろん二人は納得せず。最低でも2,000ルピー払わせようとしてくるのに対し、自分は最初から知っていたことを彼らに告げ、その場を後にした。
街から火葬場までの間、何度も自分に「あなたの幸せが、私の幸せです」や「日本の情報誌にもお店が載っている。僕を信用してほしい」などと言っていて、人を騙す時って、まずは完全に信用させてから騙すんだなと。
少し勉強になった半面、自分もある意味相手のことを騙していたことに気付き、その点に関しては少し反省をしました…。
③「黄金都市」ジャイサルメール
長かったインド旅も最終都市のジャイサルメールへ。
ジャイサルメールで泊まった宿は、友人の紹介でお城の中にある宿。早起きして見たお城からの景色はインドの中でベストな絶景に。
そして、ジャイサルメールでの目的は1つ。ラクダに乗ることができ、砂漠で一泊するというキャメルサファリに参加すること。
ラクダに乗馬するポイントまでは車で移動し、そこからはラクダと一緒に砂漠へ。
砂漠泊って正直なところ全くイメージできなかった。砂の上に寝る?風吹いたら砂まみれ?どんな体験ができるんだろうかとすごいワクワクしながら砂漠へと向かう。
砂漠に着いてからは、晩御飯や寝床の準備をしてくれている間、自分たちはフリータイムに。一緒に来たラクダ達も自由にお散歩。
そして砂漠で見る星空は特別。去年南米旅で見た、チリのアタカマ砂漠での星空も本当に素晴らしかったが、たまたま早朝の四時ごろに目が覚め、見上げたここの星空はそれに匹敵するほどの星空。
そして日が出る前に起き、砂漠の高い位置から日の出を待つ。
一人で砂漠にいると、嫌でも自分と向き合わされる。この後の旅、帰国後、人生のことも。けど、一人旅はとことん自分と向き合える、向き合うものだとも思っているから、こういう時間を大切にしたい。
そんな自分はインドでの旅を終え、中東の世界へ。
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