こんにちは、nanaです。

前回は、アメリカ西海岸の旅をご紹介しました。今回は、インドネシア・バリ島についてお伝えしたいと思います。

神々の宿る島

街中いたるところにプルメリアの花や椰子の葉が無造作に置かれている。

ところどころ大切そうに供えられていたりもして、この島の人たちにとって大切な役割があるものなんだろう。そう思うとそんなお供えものがなんだか愛おしく見えてくる。

暖かい風が吹く、この島で見る夕日はいつも決まって空が染まる。夕暮れ時から砂浜で空を眺めていたらいつの間にか夜になってることもよくあって、のんびりと自然に身を任せて過ごしていたい、何度だって訪れたくなる島のひとつ。

そんな島で早起きをして街を歩けば、あのお供えものをお盆に並べ運ぶ伝統衣装を着た女性が目につく。

この島に降り立って一番気になったのはこのどこにでもお供えされている「チャナン」だった。

この島独自の信仰

バリ島のあるインドネシアは人口の大半がイスラム教徒で、世界で最もムスリムの多い国がアジアにある。

そんな国、インドネシアの真ん中あたりに浮かぶバリ島では「バリ・ヒンドゥー」という独自の宗教が信仰されている。神々はいたるところに宿っているとされていて、毎朝晩にチャナンを様々な場所に供えているそう。

また、地面には「悪霊」がいて、悪さをしないようにお供えをするのだとか。

なんだか日本人のわたしからすると羨ましくなるほどに、みんながその考えを信仰していてその時初めて他国の文化と宗教に触れて美しいなと感じた。

フェリーで2時間、楽園へ

バリ島の東、ロンボク島に属する知る人ぞ知る楽園がある。ギリ・トラワンガン、ギリ・アイル、ギリ・メノ。この3つの島をまとめ、ギリ3島と呼ばれていて、バリ島とはまた違った穏やかな時間が流れている。

どの島も小さくて、3島の中で一番大きいギリ・トラワンガンですら自転車があれば1時間で一周できる大きさ。

環境を守るためガソリンで走る乗り物が禁止されていて、主な交通手段が馬車か自転車というのがギリ3島の最大の特徴。だから移動は馬車かのんびり歩いて。

一番ゆったりとした雰囲気といわれるギリ・メノでは馬車すら見ない。観光客もほんの少しいるだけで、みんな自然に溶け込んで今を楽しんでいる。

自然を大切にしている島々では約束通り美しい夕日が海に沈む。

島中に咲き乱れる花に、走り抜けていく馬車。こんな光景を感じることができるのは、きっとこの島々ならでは。あたらめて自分の足で歩いて島を見渡せば、普段見落としていた大切なものに気づく、そんな時間が流れている。

自分と向き合う旅

その地に立って文化や宗教に触れてみたり、その国のご飯を食べて、自然に溶け込んで同じ時間軸の波に乗ってみる。そんな時間の過ごし方が心地よくて、どんどんその地の生活に染まっていく。

自分の当たり前な常識も気がついたら崩れていて、どんなことでもすんなり受け入れられる自分になっていく。バリ島とギリ3島はそんな時間を過ごすのにぴったりの場所だった。

旅をすることでしか感じられない新しい発見や気づきがきっとある。他国の文化や美しい自然と触れ合ってのんびりと自分を見つめ直すそんな旅のスタイルもおすすめです。

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