はじめまして!TABIPPOの向井 愛美です。学生時代から海外旅行が好きで、気づけば仕事でもプライベートでも旅をしています。今年は10ヶ国以上を訪れることができました。

そんなわたしがこの秋のプライベート旅行に選んだ場所は「フィリピン・セブ島」でした。その理由は、某TV番組で見た“セブ島でジンベイザメと泳ぐ姿”があまりにも衝撃的だったから。そこからネットで色々調べてみると出てくる出てくる…、本当に人間がジンベイザメと並んで泳ぐことができるようなんです。

水族館の目玉になるあの巨大なジンベイザメと大海原で泳げる…!こんな機会人生で何回あるかわからない。しかも日本から直行便で約5時間で時差もほぼなし。これはもう行くしかないと決め、すぐさま航空券を予約しました。今回はそのセブ島旅についてお伝えしたいと思います。

セブ島南部「オスロブ」から海に繰り出す

今回の旅はとにもかくにもジンベイザメ!ということで、セブ島に到着してさっそく向かったのが「オスロブ」という街。セブ島の南端、セブシティからは車でおよそ4時間の場所にあります。その道のりで垣間見える人々の生活様式が、南に行くにつれて変化していくので是非注目してみてください。

と、言いつつセブシティ出発時刻はなんとAM3時。もはや早朝なのか深夜なのかという時間帯に出発します。何故そんな時間に出るのかというと、ジンベイザメは午前中の早い時間にのみ海岸近くに現れるため。4時間かかるセブシティを出るのはどうしても早朝になってしまうんです。

眠すぎるけれどワクワクが止まらない、そんな遠足前の小学生みたいな気持ちで朝7時頃オスロブに到着。

海岸近くにはすでに人がちらほら。食べ物や防水グッズを売るお店も営業していました。

さてさて、ジンベイザメに接近する船はどんなもんか…と思っていたら、まさかのこのボート。想定よりもかなり丸裸というか、無防備というか。不安を抱えながら10人前後で乗り込み、ジンベイザメのいるスポットへ近づいていきます。

写真から伝わるかはわかりませんが、この日は強い風と小雨でなかなか荒れた海でした。ボートに乗り込む前から押し寄せる波と雨でびしょびしょ。

強い波が押し寄せていたので船の転覆を恐れていたのですが、ボート横についているこの木でなんとか大丈夫でした。これでバランスを取っているみたいです。同じ形をしたいくつもの船が沖に向かって進んでいきます。

定められたルールにより、観光客それぞれに与えられる時間は30分。乗ってきたボートから離れないようにしながらジンベイザメと自由に泳いだり写真撮影を楽しむことができます。

いざ、ジンベイザメと泳ぐ時!

海に潜ってみると、「え、すごい。」それしか言葉が出ませんでした。

ボートから降りたらもうそこはジンベイザメだらけの海。あまりの近さと数の多さに、ジンベイザメを間近で見た感動よりも驚きや本能的な恐怖が勝ってしまったほど。3~4体ほど、各ボートのまわりを泳いでいました。

悠々と自由に海の中を進む巨大生物。これでまだ中型というのだから驚きのサイズ感。正直真横に来たらめちゃくちゃ怖かったです。食べられて死ぬかと思った…。

口を開けたら人間なんて一瞬で吸い込めそうなジンベイザメですが、実はプランクトンや小魚しか食べないんです。だから人間に危害を加えることはありません。

ただし、巨大かつ重たい体なので、正面からぶつかるとトラックにはねられるレベルの衝撃があるそうです。お気をつけて。

わたしの自撮り写真がこちら。怯えすぎて逃げる直前の写真ですね。もう少しうまく撮れなかったものか…。

とはいえ、ジンベイザメたちは毎日のことで慣れているのか、人間に全く怯えず、ぐんぐん近づいてきます。真横、真下は当たり前。当たってはいけないのですが、不可抗力でかすってしまうことも。

そんな至近距離で泳げるなんて思いもしなかったので、忘れられない素晴らしい経験になりました。というかあんな景色、忘れられるはずがない…!またいつか一緒に泳ぐ機会があれば、次は恐怖心をもう少し陸に置いていきたいです。とても怖いけど、とても可愛いので興味のある方はぜひ行ってみてください。

セブ島に来たらアイランドホッピングも外せない

さて、ジンベイザメと泳いだ翌日、またもわたしは海に来ていました。元来セブ島はジンベイザメよりもダイビングやシュノーケリングの有名スポット。美しい海でシュノーケリングをせずには帰れまいと意気揚々と船に乗り込んだのでした。

セブ島付近でシュノーケリングをするなら、アイランドホッピングがおすすめ。1台の船で、様々な海や島をめぐります。海の場所によって水の色合いや見える魚が違ったりするのでとても面白いんです。また、いろんな島に上陸してその土地の観光地やグルメも楽しめます。

海洋保護区「ヒルトゥガン」の海は真っ青で美しい

とある島に上陸する前に止まった場所。そこは「ヒルトゥガン島」の近くで海洋保護区になっている海。美しい魚たちがたくさん見られる、シュノーケリングやダイビングにぴったりな場所です。

見てくださいこの青い海と美しい魚たち!真っ青な海に映えるイエローの魚がとてもきれい。近くを泳ぐことができるので、自分も海に住む生き物になった気分になって最高にハッピーな時間でした。

ちなみにこの日もオスロブ同様、風が強めで比較的荒波でした。それでもこの魚の量だったので、乾季の穏やかな晴れの日に行けば、もっと素敵な光景が見られると思います。

長い桟橋で有名な「ナルスアン島」

ヒルトゥガン島付近の海でシュノーケリングを楽しんだ後は、目的の島「ナルスアン島」へ。離島の中でも、比較的観光地化された場所です。撮影スポットや公衆トイレなどもあります。

ナルスアン島で有名なのがこの長い桟橋。青い海に美しく伸びる桟橋が絶好のフォトスポットと近年大人気。各国から人々が訪れていました。確かにとても長いし美しい!

ナルスアン島って桟橋が長いから有名なだけ?まさか、そんなはずありません。

桟橋から海をのぞいてみると…この魚の量!海上から見えるだけでこんなにたくさんの魚が泳いでいるんです。そもそもこんなに魚が透けて見える海の透明度たるや。

そう、ナルスアン島はこの長い桟橋付近でのシュノーケリングが最高なんです。桟橋から直接遠浅の海に入っていけます。

そして海の中の様子がこちら。おお…。と思わず声が漏れるほと魚が勢いよく泳いでいました。水族館以外でこんなにたくさんのきれいな魚を間近で見たのは初めて。感動が止まりませんでした。

写真はヒルトゥガンと同じイエローの魚が多いですが、異なる種類の魚もたくさんいました。このあたりは比較的浅いので泳げない人も安心。ぜひたくさんの魚たちと遊んでみてください!

セブ島の海は未知の世界で溢れていた

さてジンベイザメとアイランドホッピングをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。日本の海ももちろん美しいのですが、外国の海でしか体験できないこともたくさんあります。

そしてその体験で、日常では得られない刺激や今まで知らなかった感情、生涯忘れられない景色と出会えるかもしれません。海好きの方もそうでない方も、一度興味本位でセブ島を旅してみては?思わぬ発見と体験が待っていると思います。

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