スペインのマドリードで夢を叶え、最後の舞台のアメリカへ。目的はエンターテイメントの街ニューヨークのタイムズスクエアでの年越し。

そして、一度は経験してみたかった場所での年越しを終え、中南米へと足を運び、この世界一周の旅を遂に終えると同時に、新たな旅が始まる…。

2020年代の幕開け

一度は行ってみたかった、ニューヨークタイムズスクエアでの年越し。自分はこの街で2020年という記念すべき節目を迎えるために訪れた。

タイムズスクエアの年越しと言えば、入場規制がかかってしまうため、トイレに行くと戻ってこれない。そこで話題に上がるのが、オムツをはくか、はかないか問題…。

自分は朝からほぼ何も飲み食いをせずに、オムツなしでの参戦を決意。無事に尿意に襲われることもなく、年越しを迎え、宿まで我慢することに成功しました(笑)

そして、タイムズスクエアと言ったら、エンターテイメントの街。年越しの6時間前から、たくさんのアーティストのパフォーマンスで待機してる時間を楽しませてくれる。

この街は、路上パフォーマンスはもちろん、『ライオン・キング』や『アラジン』などで有名なミュージカル、有名なレストランのひとつひとつが、外観や内装へのこだわりが強く、どれも「表現」という点に関しては世界中の街の中でもトップレベルなのは間違いないだろう。

視点を変えるだけで、「魅せる」という点に関して、とても勉強になる街だ。

そして念願の年越しの時間。1分前からのカウントダウン、何万という人が声をあげ、時間が経つにつれ、会場の緊張感と熱気が増す。そして年越しを迎えた瞬間、祝福ムードで街は埋め尽くされ、視界を遮るほどの紙吹雪が舞う。

2020年の始まり。この節目に対して、きっと何か感じるのは自分だけではないはず。このタイミングで、また新たな旅が始まる。

世界一周を終えて

タイムズスクエアで年越し後、中南米横断の旅を終え、長いようで短かった世界一周の旅を終えた。

久しぶりの日本への帰国。たくさんの国を訪れてきたからわかることだが、日本という、母国でもある小さな1つの国の素晴らしさ。空港に着き、スタッフの丁寧さ、治安の良さ、そして食の文化には感動さえもする。

どれも日本という「島国」から海を越え、遠いようで、近いような「異国」へ行くという経験をしたからこそわかることである。

もし、日本という国に不満がある人は、どれほど日本で生まれたことが幸運なのかを知るために、一度、海外まで足を運んでみてほしい。きっと、日常において、何も意識してなかった部分に目を向けるようになる。

当たり前のように感じていたことに感謝をし、特に何も変わらない日常なのに、幸せを感じることもあるはずだ。そのような「気付き」を旅は教えてくれる。

旅に出るとどうなるのか、何が変わるのか。きっと、その答えは人それぞれ違う。そしてこれは、踏み出した者にしかわからない。踏み出した者だけが、変われるキッカケを掴むことができる。

もし、海外という異国に、日本から飛び出して行くことをと迷っているならば、一日でも早く経験してみてほしい。その判断は、後悔することはないだろうから。

そして、新たな旅へ

自分は「旅」と出会って人生が変わったと言っても過言ではなく、旅は人を変える力があり、旅の持つ可能性を信じている。

そんな経験をしたからこそ、もっと多くの人に旅を経験してもらいたい。特に自分よりも若い世代の人に。そこから同じ考えを持つ者、少しでも旅する若者が増えていき、「旅する文化」を作っていきたい。

これから、「旅する文化」を広げていくために、発信活動を中心に「旅するキッカケ」を作っていく。帰国をして大学4年生から復学するが、就職はせずに自分のやりたいことを、とことんやっていく人生に挑戦する。

「そんなの簡単に行くわけがない、人生甘くない」と、きっとこれから、このような声をたくさん聞くことになるだろう。もちろん、それはリスクを承知の上での覚悟であり、決断をしている。

そして、今回の世界一周で、わかってはいたものの、さらに理解が深まったことが一つある。それは「結局、自分の人生は自分次第」だということ。

結局、自分の人生を生きるのは自分。年末年始にいた、タイムズスクエアでパフォーマンスをしてお金を稼いでいる人も、海外で仲良くなった、多くの友人達も皆、自分の好きなことをしている。

誰にも迷惑をかけずに、周りの目なんて少しも気にしない。ただただ好きなことする。とってもシンプルで、当たり前のように彼らは生きている。きっと彼らの感覚からしたら当たり前なのだろう。

もっと自分の人生をシンプルに生きてみよう。自分のやりたいことをやってみよう。例え、その選択が険しい道のりであったとしても、自分のやりたいことならば、自分の人生に挑戦してみよう。

責任はすべて自分でも、どんなにリスクがあろうとも、自分にとって、そんな生き方が何より幸せなのならば、きっとその選択は間違いではない。その答えが正解か間違いなのかはすぐにはわからないし、答え合わせはまだまだ先になるだろう。自分はその答え合わせをするためにも、旅を続けてみようかな。

Challenge My Life. 一度きりの人生、挑戦し続けよう。

KYORO / 武井恭陛

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