

こんにちは、Jimmy(ジミー)です。外国人とシェアハウスをしつつ、TABIPPOで長期インターンとして、イベント運営などに関わっています。
今回は、世界最高峰の山脈「エベレスト」でお馴染みのネパールをご紹介します。僕が高校2年生の頃に遊んでいたゲームの舞台がネパールであり、それ以来ずっと憧れていた秘境に、4年の時を経て訪れた経験をお伝えしようと思います。
実際に旅をしていた時の記憶を辿りながら、皆さんにネパールと旅の魅力を共有できたら嬉しいです。
エベレストの国、神秘のネパールへ
僕の旅は無計画。初日の泊まる宿以外は何も決めずに出発するのが定番だ。ベトナムのホーチミンからネパールの首都であるカトマンズに向かった。
12月でも気温が30度近くあるベトナムから極寒のネパールに向かった僕は、薄すぎる自分の服装に後悔したのを覚えている。

空港でタクシーを捕まえ、カトマンズ市内にある日本好きなネパール人が経営するホステルへ。この時、運転手にたしか2,000円近く支払った。結果的に、これがカトマンズ市内で最も高い支払いになった気がする。
世界遺産だらけの首都カトマンズ観光へ
二日目も無計画。屋上で朝ご飯を食べ、日本語の話せるネパール人との会話を楽しむ。その後、エントランスに行き、今日のツアー内容を確認していると、自分と同じような旅人を見つけた。
僕は、女の子には告白できないけど、見知らぬ旅人には謎のバイタリティーを発揮する。思い切ってその人に話しかけたところ、どうやらその人も1日かけて街を散策するツアーに参加するらしい。
これだ!と感じてさっそく一緒に回ろうと誘った。名前は、Mさん。たしか日本の不動産会社で働くエリートサラリーマンだったと思う。そんなMさんと一緒にカトマンズ市内を1日かけて旅する事にした。

僕の憧れの源泉、旧王宮のダルバール広場
市内観光のスタート地は、旧王宮のダルバール広場。タクシーを降りた瞬間からワクワクする。「そうそう、これこれ!」と、初めて来たのに妙な親近感までわく。

高2の時に感じたネパールへの憧れが漲ってくる。ダルバール広場の寺院そっちのけで、周りを散策する。
これが、楽しい。憧れのネパールの雰囲気を体感して、寺院のある方に戻る。

さて、いよいよ寺院の前に到着。ネパールと言ったらここをイメージする人もいるだろう。教科書で見た事がある人もいるのではないか。
自分の知っているお寺とは明らかに違う雰囲気。チケットカウンターがあるのに、みんな素通りしていた。こういうルールが機能してない感じが好き。

死を身近に感じるヒンドゥー教寺院、パシュパティナート
ダルバール広場の寺院での散策を終え、次の観光地へ。タクシーに乗って、ガタガタの道路を走る。Mさんとの会話が弾む。僕は旅の移動時間が好きだ。移動中に人と話すのも楽しいし、一人での移動もまた良い。
最初は珍しかった風景にもいつしか慣れてくる。自然と思考は自分に向き、将来に思いを馳せる。バカにされるかもしれないけど、旅中のそんな感傷的な瞬間がたまらない。
タクシーに乗って30分程で、次の目的地に到着した。パシュパティナートだ。

パシュパティナートとは、シヴァ神を祭るネパール最大のヒンドゥー教寺院。ここでは川の近くで人間の火葬が行われており、その遺灰を川に流すそうだ。そして、その風景が観光客に人気なのだそう。なんて物騒な観光地だろうか。

寺院を歩いていると、人だかりがある。参列者の方々だろうか。不思議と悲しそうな人は少ないように見える。泣いている人は一人もいなかった気がする。なんでだろう。

寺院の近くにはお店もある。鮮やかな色が目を引く。
猿がたくさんいる仏教寺院、スワヤンブナート
パシュパティナートの観光を終えると、だいぶ日も暮れてきた。ツアーガイドによると、これからスワヤンブナートに行くとのこと。車は郊外に向かって走っていく。
スワヤンブナートとは、ネパールのカトマンズ盆地にあるネパール仏教寺院のことだ。ネパール最古の仏教寺院とも言われ、「カトマンズの渓谷」の一部として世界遺産に登録されている。

急な階段を上った先にはパノラマに広がる絶景が。首都を見渡せるこの景色にも驚きなのだが、それ以上に印象的なのが、猿の多さだ。

とにかくものすごい数の猿がいる。こんなにいて襲われないだろうかと、怖いくらいだ。「ここは人間の来る場所じゃねえ」と言わんばかりに叫び声を上げる。

そもそも何故こんなに猿がいるのか?いつからいるのか?一見どうでもいい事だが、こういう事にこそ、意外な歴史があったりする。そんな事を考えるのも旅の醍醐味だ。

観光を終え、カトマンズ市内に戻る。タクシーのおじさんにチップを渡し、1日の感謝を伝える。もうすっかり真っ暗だ。Mさんとの日帰り旅が終わり、市内の日本料理屋で一緒にご飯を食べた。
1日の疲れを冷たいビールで癒す。Mさんと話が弾んだ夜だった。ほろ酔いで宿へ帰り、僕のカトマンズでの旅は終わった。

余談になるが、ちょうど先日このネパールの次に旅をしたインドで出会った人と、飲みに行く機会があった。インドを旅していた時と同じように、熱く将来の話をした。こんな風に、後に繋がる出会いがあるのも旅の良さだ。
普段会えないような面白い人に出会える。ネパールを共に旅して一緒にビールを飲んだMさんは、今どうしているだろうか。これを書き終わったら連絡してみよう。
ネパールで「憧れだった僕」になれた

実を言うと、このネパールへの渡航前、僕は当時インターンをしていたベトナムでの業務の中で、大きな挫折を経験した。
自分自身に対して失望したし、何をしたら良いかよくわからなくなっていた。そんな現実から目を背けるためにも、ネパールを旅することにしたのだった。

実際に行ってみた結果、特に何も変わらなかった。何かが解決したわけでもなく、辛い現実は変わらずそこにあった。
でも、少なくとも「ネパールに行く」という意味では、僕は中高生の頃の「憧れだった僕」になれたことに気づいた。挫折と失敗の多い4年だったけれど、ここまで到達したんだと思うことができた。
という事は、まさに今僕が憧れる未来の姿にも、やがて成れるんじゃないだろうか。自分の人生への希望と、当時の自分に恥じないような自分でありたいと感じた。
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