こんにちは、TABIPPOインターンのあっこです。

みなさんは「秋」といえば、何を思い浮かべますか?読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋…。私が真っ先に思い浮かべたのは、食欲の秋!まあ食欲なんて1年中あるんですけどね(笑)

そんな私は2019年10月、食欲を爆発させながらスペイン南部を巡る旅に出ました。本当に食べて、食べて、食べまくった旅だったので、今回はその中でも特におすすめしたいスペイングルメを紹介していきたいと思います。

贅沢スペインお試しコース

今回の旅はなんと、父と娘の2人旅!幼い頃からお父さんっ子だった私は、今でも2人でドライブに行くほど父と仲良しです。

「なんかスペインとか行きたいねー」こんな調子で何気なく始めた会話だったのですが、翌朝にはスペイン行きの航空券が2枚。仕事のスケジュールもしっかり調整してきたとのことで、父の行動力にはいつも驚かされます。

突然決まったスペイン旅でしたが、スケジュールは意外ときっちり、そしてみっちり詰めました。初めてのスペインだったので、色々な街をちょっとずつ巡る「贅沢スペインお試しコース」。

モスクワ経由でマドリードへ、そこから飛行機やAVE(スペインの高速鉄道)、長距離バスを使いながら移動していきました。

ここから先は本当に食べ物の写真ばかりになりますので、その前に。父が大切なひとり娘を一生懸命写真に収めてくれたので、少しだけお付き合い下さい。

マヨルカ島の港町、ソレル(Port de Soller)。ゆったりとした時間が流れていて、いかにもリゾート地という感じです。

こちらはモンジュイック城(Castell de Montjuic)の見晴台からの景色。バルセロナの中心地から地下鉄とケーブルカーを使って行くことができます。

最後にこちら、かの有名なアルハンブラ宮殿です。この特徴的な柱はヤシの木をイメージして作られていて、中央の噴水と共に砂漠のオアシスを表現しているそうです。美しいイスラム建築のデザインは、グラナダの町中で目にすることができますよ。

こんな感じで、スペインはどこを撮っても美しい!街全体がインスタ映えです。

お父さん、素敵な写真をありがとう。それでは本題に入りましょう。

スペインに来たなら、バル巡り

さて、スペインといえばバルが有名ですね。日本のバーとは違って、お腹もしっかり満たすことができるのがスペインのバルの特徴です。

スペイン風オムレツ(tortillla de Patatas)や、アヒージョ、トマトペーストを塗ったパン(pan con tomate)など、スペインの名物料理はほとんどバルで食べることができます。

オムレツは塩だけで味付けをしたシンプルなレシピですが、中のじゃがいもがホクホクでとても美味しかったです。分厚いのでかなり食べ応えがありますよ。

バル巡りに一番オススメしたい街は、グラナダ。グラナダ独自のバルのシステムがとても魅力的で、なんとお酒を1杯注文するだけで、タパスと呼ばれる小皿料理が1皿ついてくるんです!

2杯目を頼めば別の料理がまた1皿、3杯飲めば無料で3皿…お酒の料金だけでお腹いっぱいになれちゃいます。

スペインのバルは気軽に入れるお店ばかりなので、1杯ずつ飲んで何件かはしごするのもオススメです。私たちも旅中は1日2バル、3バルくらいはしていました。あ、飲み過ぎには注意して下さいね!

ガスパチョだけじゃない!トマトのスープ

スペイン名物の冷製トマトスープ、と聞けばガスパチョ(gazpacho)を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。有名ですよね、もちろん私たちも頂きました。

でも、スペインには他にも有名な冷製トマトスープがあるんです!

コルドバ名物のサルモレホ(sal morejo)と呼ばれるこのスープは、ガスパチョよりもかなり濃厚でどろっとしています。トマト以外の野菜も使用するガスパチョに対して、こちらはトマトとニンニクだけで作られるのが一般的で、パンと一緒に頂きます。

私たちが注文したものには、生ハムとチーズのトッピングが。濃厚なスープでパンをちぎる手が止まらず、前菜なのにお腹いっぱいになってしまいました。

海辺の街なら、シーフード

バルセロナやマヨルカなど港のある場所では、新鮮なシーフードも楽しむことができます。

こちらはバルセロナのラ・ボケリア市場(Mercat de la Boqueria)で食べた、タコのガリシア風(pulpo a la gallega)。タコとじゃがいもを、アリオリと呼ばれるニンニクを使ったソースと一緒に頂きます。

スペインでは定番のタパスなので街中のバルでも味わうことができますが、市場のタコはやっぱり新鮮!ぷりっとした食感が最高でした。

そしてスペイン料理の王道とも言える、パエリア(paella)。マヨルカ島パルマの港が見えるレストランで優雅に頂きました。

パエリアは注文が入ってからお米を炊くので、提供されるまでに時間がかかります。また、メニューには1人前の値段で表記されていても、2人前からしか注文できないお店も多いので、スペイン1人旅を考えている人は注意が必要です。

スイーツは別腹

スペインには美味しいスイーツもたくさんあります。え、もうお腹いっぱい?もったいないですよ!

スペインでは街中でジェラート屋さんを見かけます。オススメはフルーツ系のフレーバー。日本で食べるものよりずっと濃厚で、まるで果物をそのまま食べているかのような味わいです。

こちらは、クレマカタラーナ(crema catalana)というカタルーニャ地方で有名なスイーツ。

見た目も味もお隣フランスのクレームブリュレに似ていますが、作り方や材料に違いがあるようです。パリっとしてほろ苦いカラメルと、なめらかなカスタード生地の組み合わせが絶妙…!

最後に紹介するのが、チョコレートチュロス(chocolate con churros)です。こちらもスペインのあちこちで見かける、スペインでは馴染みの深いスイーツ。

朝食や飲み歩いた後の〆に食べることが多いんだとか。なかなかずっしりきます。

こんな感じで、揚げたての大きなチュロスを濃厚なホットチョコレートにディップして頂きます。販売しているのはチュロス屋さんではなくチョコレート屋さん(chocolateria)、あくまでもメインはチョコレートのようです。

このチョコレートチュロスがあまりにも美味しくて、3日に1回は朝食にしていました。お店によってチュロスの太さやチョコレートの甘さが違うのも楽しみの1つです。

旅の楽しみ方は色々

スペインのおすすめグルメ、いかがでしたでしょうか。2週間で出会った美味しい食べ物はまだまだたくさん…この記事だけではとても紹介しきれません。

旅には色々な楽しみ方がありますが、こんなふうにひたすら食べまくる旅もその国の歴史や文化を体感する1つの良い方法だと思います。そして何より、美味しい料理を前にすれば誰もが笑顔になりますよね。

旅人だってたまには贅沢に、その国を食べ尽くすグルメな旅をしてみても良いんじゃないでしょうか。

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