世界一周中に訪れた素晴らしい景色の中で一つ忘れられない景色がある。それはインドの首都デリーから少し西に進んだ場所にある「ジョードプル」という名前の街だ。

初めて訪れたこの街は、インドについて全くリサーチしていない中、南のハイデラーバードからデリーに向かう途中でたどり着いた場所である。

写真でも見たことがなく話にも聞いたことがないこの街に、インドを旅した後、何度も戻りたくなった。今回はインドの北西で出会った青い街ジョードプルについて紹介したいと思う。

見たこともない青い街

デリーから行く場合は電車がおすすめで、電車でだいたい10時間はかかる。インドの電車はかなり日本とは違う。満員という点では都心に住む人は馴染みがあると思うけれど、とにかく人がたくさんいる。日本の5倍以上の人口がいるから仕方ないことかもしれないけれど…。ローカルを感じるなら電車に乗るのがおすすめである。

デリーからの電車に疲れて駅から出たらまずは青い街をみるために高台へ行くのがいい。僕は新しい街にいくといつも決めてるルールがある。それは「街に着いたらその街で一番高い場所にいく」ことである。

例にもれずにジョードプルの一番高い場所に行くと素敵な景色が見れた。全ての建物が青いとは言わないけど、上から見ると本当にきれいな景色が見れる。街を昼間に散策しながらフォトジェニックな場所を見つけるのも楽しいかもしれない。

青い街のシンボルは巨大な城塞

この高台は街の中心に建つ巨大な城、メヘランガール城塞である。この街では高層ビルは建ってない。この街で一番大きな建物がこの丘の上にそびえ立つメヘランガール城塞なのである。多分写真で見るよりも数倍大きく何よりも分厚い印象がある。

建物は頑丈な作りで一番上まで登るのも一苦労する。その分登った時の達成感は味わい深いものなのでぜひ味わってもらいたい。

メヘランガール城塞の中には昔の王族が使っていたであろう物が展示されている美術館があり、そこには漫画『ワンピース』に出てくるキャラのモデルになってそうなものまでも飾られている。

それ以外にも鏡の間やムガル帝国ごろの豪華絢爛な宮殿の様子がいまでも残っている。見どころが多いので、現地で借りられるオーディオガイドを借りるといいかも。

青い街にある白い霊廟

青い街というからといって、全てが青いわけではない。メヘランガール城塞そばには白い綺麗な霊廟「ジャスワントタダ」がある。これは当時ジョードプルの王だった人を偲んで作られたものである。

ジャスワントタダは白い大理石が綺麗で青い街と茶色い砂の大地からは決して想像できない景色が広がる。静かで落ち着く場所なのでぜひ訪れてみてほしい。

街の中心にあるクロックタワー

青い街とメヘランガール城を堪能したら、日が暮れないうちにクロックタワーのある市街地の市場「サルダールマーケット」に足を運んでみるのがいい。

インドらしいせわしない雰囲気とスパイスの匂いがしてくるはず。朝から夜まで屋台や出店が軒を連ねるこのサルダールマーケットは活気に溢れている。インドは客引きが多いイメージだが、このマーケットは比較的しつこくなく、客引き自体も少なかった。

クロックタワーは街のシンボルになっているタワーで、遠くからでも確認できる。上まで行くのにはお金が必要だけど上がってみて、今でも毎日メンテナンスをしているという時計台の中身を見るのも楽しい。

見どころ豊富な青い街を見にジョードプルへ行こう

食べ物も美味しく、インドっぽくないインドを味わうにはデリーから少し足を伸ばしてジョードプルまで行くのがおすすめ。青い街を上から眺めたり、城を見ながら王様に想いを馳せたりと、見どころ豊富なジョードプルへぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

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