世界一周から帰ってきた旅人によく言われるセリフがある。「キューバは最高、他の国とぜんぜん違うよ。少しでも興味があったら行ってみたらいいよ。」

カリブ海に浮かぶ小さな島国キューバがこう言われるにはわけがある。行く前まではそんな大したことないでしょって言ってた僕でも行ったら分かった。この国にはどこかまた行きたくなる、誰かに勧めたくなる魅力があることを。

季節を気にしないで楽しめる常夏のカリブ海にその国はある。この国には日本で言うところの冬や秋は存在せず、ずっと暑い。でも日本の夏のようにムシムシした暑さは感じず、カラッとした太陽が暖かく照らしてくれるぐらいだ。

僕はこのカリブ海に浮かぶ魅惑の国キューバに2週間ほど滞在したことがあるので、その中で行ったおすすめの場所を紹介できればと思う。

カラフルな街と車が迎えてくれる

まずは空港から降りたらバスかタクシーでハバナ旧市街へ。バスは乗り場が少し遠く分かりづらいが、ローカルな雰囲気が漂っていて値段もかなり安いのでおすすめである。

ハバナ旧市街はスペイン統治時代の建物が色濃く残っていて、青やらピンクやら黄色やらカラフルな建物が軒を連ねる。

街中を走る車は建物にも負けないぐらいビビットな色が多い、50年代の横にも縦にも長いごつい車がカラフルな街の中を走ってる姿は一気に異国感を漂わせる。

ハバナ旧市街は街歩きがひたすらに楽しい。僕も街にあふれる音楽を耳にしながら朝起きてすぐに生搾りのオレンジジュースを片手にぶらぶらと当てもなく歩いた。

街にはキューバンサルサと言われる陽気な音楽が流れており、通りすがる人が腰を揺らして音楽を聴いたり、立ち止まって踊る様子が時折見られる。あなたも一気にここがラテンの国であることを実感できる空間に包まれるはずだ。

ヨーロッパの雰囲気が楽しめるハバナ旧市街

ハバナは海の近くの入り江に面してるのだが、港の近くはヨーロッパの雰囲気が漂ってる。海沿いのカテドラル広場には中庭やヨーロッパ風の建物がある。

イメージしてるキューバとはかなりの違いを感じるはずである。テラス席がありコーヒーを飲みながらゆっくりと海辺の風を感じることができる。

実はカテドラル広場の近くにはキューバを江戸時代ごろに訪れた日本人、袴姿の支倉常長の銅像がある。日本と意外な交流があるのも分かる銅像で面白いのでぜひ訪れてもらいたい。

ハバナ旧市街のメイン通りのオビスポ通りを抜けると広場に出る。そこにあるのがサン・クリストバル大聖堂である。

スペイン植民地時代を色濃く残す素敵な教会で、教会の外はわざとアシンメトリーに作られているそう。ぜひ行ってみてどこが右と左で違うのか確かめてみてほしい。

スペイン植民地時代に作られたハバナの入り江に面する4つの要塞も見逃せない。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出てきそうな要塞で、4つそれぞれに違いがある。形や大きさ、大砲などかなりロマンをくすぐるのでぜひ全て訪れてほしい。

上の写真はプンタ要塞から撮ったモロ要塞の写真。すぐ隣のカバーニャ要塞では毎晩大砲の儀式が行われる。すごいのは150年も続いてることである。ぜひハバナに訪れたら夜カバーニャ要塞に行ってもらいたい。

思い切り海を楽しむならバラデロ

リゾート地のイメージはあまりないキューバであるが、カリブ海に面してることを忘れては行けない。レトロな雰囲気やヨーロッパな雰囲気とは一変してきれいなビーチと海がバラデロでは楽しめる。

ハバナ旧市街からタクシーで約3時間ほど、車をチャーターして向かうのがいいかと思う。何人かで借りるとかなり安く抑えられるのでぜひ気が合う仲間と一緒に向かってほしい。

ホテルが立ち並び、現地で予約できるので心配無用。オールインクルーシブホテルなら宿泊代金に食事やバーの料金もすべて含まれており贅沢し放題である。気兼ねなく海で遊び、食べ物やお酒を楽しむのが良い。

様々な雰囲気が重なりあうキューバへ行こう

旧市街やハバナ郊外のバラデロを紹介したが、今回紹介した場所以外にも様々な場所があるキューバが魅力的なのは垣間見えたはず。

ぜひ様々な時代が色濃く残り、重なり合うキューバに一度は訪れてみてほしい。そうすればあなたもカリブ海に浮かぶ魅惑の国キューバにきっとハマるはず。

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